名古屋電機工業株式会社(本社:愛知県あま市、代表取締役社長:服部高明)(以下、当社)は、名古屋市が主催する先進技術の社会実証支援事業「Hatch Technology NAGOYA」 に参加し、当社の環境モニタリング技術の実証を実施しました。本実証により、限られた観測データからエリア全体の環境分布を推定し可視化する技術の有効性を確認しました。
快適な都市環境を設計・評価するためには、対象地域の気温や湿度といった環境情報を把握することが不可欠です。一方で、街単位の環境分布を面的かつ効率的に把握することが困難な状況がありました。
この課題に対し、当社は、IoT環境センサーとAI分析技術を組み合わせ、少数の観測点からセンサー未設置箇所を含むエリア全体の環境分布を推定する技術を開発しました。センサーは独立電源で稼働するため、設置場所に制約がなく、1台で気温・湿度・気圧を計測可能です。点で捉えたデータをもとに、AI分析技術により周辺エリア一帯の環境情報の傾向を面的に補完し、対象地域の気温をヒートマップとして可視化することができます。
本技術の実証として、「Hatch Technology NAGOYA」において名古屋城三の丸地区で検証を実施し、同地区から栄・錦エリアにかけての気温のヒートマップを生成しました。実証の結果、名古屋城三の丸地区は、周辺エリアと比較して気温が低い傾向にあることが確認されました。また、限られたセンサー設置であってもエリア全体の環境分布を把握できることが実証され、本技術の有効性が確認されました。
★名古屋城三の丸地区まちづくり
https://www.city.nagoya.jp/shisei/keikaku/1009818/1009925/index.html
本技術により、観測コストを抑えながら、広域の環境状況を把握することが可能となります。これにより、都市環境の評価やまちづくりにおいて、データに基づいた意思決定(EBPM:Evidence-Based Policy Making) の効率化が期待されます。
今後は暑熱環境の把握や環境対策の効果検証に向けたデータ取得を進めるとともに、本技術の適用範囲の拡大を図ってまいります。また、環境データ基盤として社会インフラ分野への展開を視野に入れ、新たなソリューションの創出を目指します。
(参考:Hatch Technology NAGOYAについて)
Hatch Technology NAGOYAは、名古屋市が実施する先進技術の社会実証支援事業です。行政や地域社会が抱える課題と企業が有する先進技術をマッチングし、伴走支援を通じて、技術の研究開発や社会実装を促進する取り組みです。
▼Hatch Technology NAGOYAでの登壇の様子

▼生成したヒートマップ

今回の実証について、Hatch Technology NAGOYAのウェブサイトでもご紹介いただきました。
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