名古屋電機工業株式会社(本社:愛知県あま市/代表取締役社長:服部高明、以下、当社)は、冠水した道路への進入抑止効果を高める新製品として「シート型通行止め表示装置『くろうず君』」および「バルーン式遮断機」を開発し、2025年2月28日から、国土交通省、各地方自治体および各高速道路等の道路管理者向けに販売を開始します。
近年、全国的に集中豪雨が増加しており、線路や道路下のアンダーパスで路面冠水リスクが高まっています。これに伴い、路面冠水箇所への進入による事故を防止するため、ドライバーに通行不可であることを迅速、明確かつ直感的に伝える重要性が増しています。そこで当社は、「くろうず君」と「バルーン式遮断機」を、いずれも視覚に直感的で、安全性にも配慮した形で開発しました。既存のLED冠水警告表示板と組み合わせることで、進入抑止効果を一層強化することができます。
「くろうず君」と「バルーン式遮断機」は、水位検知器と連動し、危険水位に達すると道路管理者の操作を必要とせず、自動で作動します。これにより、事象発生から装置作動までのタイムラグを最小限に抑え、誤進入を防止します。また、万が一車両が衝突しても、車両へのダメージを最小限に抑える構造を採用しており、安全に通行止めを周知できます。
シート型通行止め表示装置「くろうず君」
- 2m四方の大型シートを使用した通行止め表示装置で、高い視認性を確保
- 強風時でも揺れやバタつきを抑える構造を採用
- 万が一車両が衝突した際も、被害を最小化する構造を採用
バルーン式遮断機
- 被害を最小化する空気を充填した遮断棒を使用し、安全かつ迅速に通行を遮断。緊急車両は押して通行可能
- 遮断棒の軽量化に伴い、本体制御部分がコンパクトになり、省スペースで設置可能 (当社従来機比)
- 遮断棒降下時に車両や歩行者を検知すると、降下動作を自動停止し、衝突を防止
冠水被害が発生しやすいアンダーパスに加え、アンダーパス以外の場所でも事故や災害時の通行止めを明確かつ直感的に知らせるシステムとして、提案を進めてまいります。当社は引き続き、事故のない安全・安心な町づくりに貢献できる製品の開発や提案を進めてまいります。
ITS情報装置事業本部 事業推進室 企画推進課 高塚
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