名古屋電機工業株式会社(本社:愛知県あま市、代表:服部高明、以下 当社)は、インド共和国・カルナタカ州都市交通局より、同州ベンガルール都市圏の交通渋滞緩和と経済活動活性化を目的とした高度道路交通システムを受注し、この度、契約に調印しました。受注金額は約12億円で、2022年度内に運用開始予定です。なお、本プロジェクトは日本政府による無償資金協力により実施されます。
本プロジェクトは、近年人口が大幅に増加し、これに伴い市内の交通量も増加の一途を辿っているインド・ベンガルール都市圏において、交通渋滞の緩和を促進し、経済活動の活性化に寄与することを目的に、信号システムと交通情報システムからなる、高度道路交通システム(ITS)パッケージ一式を納入するものです。信号システムは日本信号株式会社(本社:東京都千代田区、以下 日本信号社)より、交通情報システムは株式会社ゼロ・サム(本社:京都府京都市、以下 ゼロ・サム社)より、それぞれ供給を受け、当社が本プロジェクトの元請けとなって、これらシステムの統合と納入を行います。
今回納入する交通情報システムは、道路情報板と、タイムリーで適切な道路交通情報を表示するためのプローブシステムや自動交通計測、及び中央システムを含んでおります。また、信号システムは、29箇所の交差点に設置する信号灯器と、交通量に合わせてきめ細やかにこれらを制御するための信号制御機や自動交通計測、及び中央システムを含んでおります。
当社はこれまでインド・アーメダバード市において、当社の戦略パートナーであるゼロ・サム社との、インドにおける合弁会社 Zero-Sum ITS Solutions India Pvt. Ltd.(以下 Zero-Sum ITS社)を通じて、同国の実情に合わせた適切な交通情報の表示・提供方法を確立してまいりました。また、かねてより当社と資本業務提携関係にある日本信号社とは、日本国内ではITS分野において協業を推進しており、今回海外では初めての取り組みとなります。
なお、本契約とは別に、竣工後5年間のO&M(運用・メンテナンス)契約も、カルナタカ州都市交通局と、当社とZero-Sum ITS社によるコンソーシアム間にて、年間約6千万円で締結予定です。これにより、当該ITSパッケージの適切な運営・維持管理のもと、当地における日本水準の高品質な運営手法の定着もあわせて推進します。
当社は、長年の経験と日本国内シェアNo.1の実績を活かし、アジアをはじめとした世界各国・地域に対してその実情にあわせたITSを提案してまいりました。今後も、国内外の道路交通の安全と、社会経済の発展に寄与してまいります。
(参考) 対象交差点付近における現在の交通状況
本件に関するお問い合わせ先
名古屋電機工業株式会社 社長室 広報担当
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